フライフィッシングとゴルフ


フライフィッシング以外にも趣味を持つフライフィッシャーは多いと思います。鮎釣り、海釣りなど他のジャンルの釣り、テニス・ゴルフ・スキーなどのスポーツ、山登りからフライフィッシングに入る人もいます。車好きの人も多いですね。酒・女という人もいます。このタイプ、けっこう多いと思うのですが目立つので印象が強いせいでしょうか? フライフィッシング一途な人もいます。

フライフィッシングの中でも、フィッシング(釣ること)だけにウェイトを置く人、キャスティングに熱心な人(例‐トーナメントキャスター)、タイイングばかりの人(例‐サーモンフライまで巻いてしまう)、道具の収集や自作する人(例‐バンブーロッド・ビルダー) など様々です。

 

古いイギリスの木製ロッドとリール

 

 

フライフィッシングが他のスポーツと異なることの一つは、道具を作れることでしょうか。ゴルフクラブを自作する人はいません。理由は、ゴルフクラブは性能優先で最新テクノロジー満載だから個人ではとても作れませんが、一時代前のバンブーロッドだから作ることが可能なわけです。それが現在でも魅力的でしかも現役で使われているからです。この辺りがフライフィッシングの魅力だと思います。

上は、最新のボロン・コンポジットのカーボングラファイトロッド。

下は最近のバンブーロッド。

フライフィッシングとゴルフ どちらもイギリスで生まれてアメリカで普及し日本に伝わったものです。道具の変遷も大まかに言うと、ゴルフクラブのシャフトはヒッコリー(木製)からスティール(鉄)、カーボングラファイトと進化しています。フライロッドは、木製からバンブー(竹)、グラスファイバー、カーボングラファイトと変わりました。現在どちらも主流であるカーボングラファイト製のシャフトを使うのだから、フライキャスティングとゴルフスイングは似ている部分があるはずです。

 

例えば、フライキャスティングならロッドのストップが、ゴルフスイングなら“左の壁”になると思います。曲げて戻る反発力を利用するからです。フライキャスティングのグリップ、ゴルフグリップの左手、掌で握ると弱くなり疲れます。指寄りで握ると力も入り自由に使えます。手首の使い過ぎはよくありません。フライキャスティングならワイドループ、ゴルフならスライス。フライキャスティングの右脇、ゴルフの左脇、これも甘いと安定しません。 

フライキャスティングはゴルフスイングほど難しくありません。ゴルフスイングは上半身から腰、足までの全身回転運動です。しかもそのバランスが良くなくてはなりません。フライキャスティングは、基本的に重要なのは右腕(肩から手首)だけです。ホール(ラインを引く)をする場合は左手とのシンクロが必要となります。これも自転車に乗れるようになるのと同じで一度覚えたら忘れません。故にゴルフスイングのように好不調の波がありません。やればやるほど積み重なっていきます。但し、どちらも間違ったことの積み重ねは後でたいへん苦労します。(何れも右利きの場合)

 

 

 

基本的には、手首は1−2の範囲で使います。掌を垂直に保ったままだとこれ以上動かないはずです。

ロッドを持つと 1−3、2−4 となります。5 は手首が折れてしまっています。ワイドループなどの原因になります。ゴルフグリップの左手がこのようになるとスライスがひどくなるはずです。尚、ピックアップ&レイダウンキャストなど基本的な練習はこれに当てはまりますが、スリークオーター、サイドキャストなどに発展すると5のような形も使います。

 

では、ゴルフはやるがフライフィッシングの経験はない方に、ゴルフよりフライフィッシングが優れている点を。思い立ったら一人で何時でも釣りに行けます。仲間と一緒もまた楽しいものです。釣れなくても川に魚がいなかった、天候など状況が悪かった等等いくらでも理由を作って言い訳できます。はっきりスコアが出て周りと比べられるゴルフのようにストレスが溜まりません。これを読んでフライフィッシングに興味を持たれたゴルファーの方、即刻ご連絡ください。一からご面倒見て差し上げます。(宣伝ご容赦ください)

  TOP PAGE  Mail to:トラウトフィッターズ  Sep.2004