バックキャスト・プレゼンテーション  バックキャストをチェックする


 

通常、自分のバックキャストは見えないものです。実際の釣りでバックキャストを見ることはありませんが練習のときには時々チェックしたほうがいいでしょう。しかし、半身になるのでフォームがくずれことがあります。オーバーヘッドキャストをする人はとくにやりにくいかもしれません。

バックキャスト・プレゼンテーションとは、フォワードキャストではなくバックキャストで最終的にフライを投げることです。先ず、サイド気味のキャスティングを行います。風がある場合、プレゼンテーションする方向の右から風を受けるようにします。普通ならラインやフライが自分に向かってきて危険です。バックキャスト・プレゼンテーションですから反対方向を向いていることになりますから、ラインやフライは自分の右側を通過するので安全です。

 

 

バックキャストでプレゼンテーションするのですから、当然バックキャストを見ることになります。普段あまり気にしなかったバックキャストですが、フォワードキャストのように真直ぐターンオーバーするでしょうか。左図のようなら問題ありません。右図のようにバックキャストがよくなくても、フォワードキャストでけっこう補えるものです。

 

でもプレゼンテーションとなるとそうはいきません。右図のバックキャストでプレゼンテーションするのですからワイドループになってしまいます。通常のキャスティングの場合、中級者で良いプレゼンテーションをする人でも、バックキャストがあまり良くない方がいます。一度バックキャスト・プレゼンテーションでチェックしてください。 

 

バックキャストとフォワードキャストが同じなら、どっちでプレゼンテーションしても同じ結果となる。

 

バックキャスト                フォワードキャスト

 

普通の渓流などではバックキャスト・プレゼンテーションが必要な状況はほとんどないと思います。オフショルダー・キャスト(ロッドを握る右手は顔の右側で、ロッドだけを左側に傾けてラインは体の左側を通す)で十分です。

しかし、ロングキャストが必要な場合、オフショルダー・キャストではストロークが十分できないので、右からの風が強い場合はバックハンドでのシュートは有効なテクニックです。渓流でも右側と上方が木で囲まれているときには使えるテクニックだと思います。また、後方の一部分だけ隙間があるというような場合そこを狙ってバックキャストするというようなテクニックもあります。

 

ボートの左サイドからキャストしなければならない場合で、右からの風であればバックハンドシュートが有利なのは明白。

 

 

以前、ニュージーランドに行ったとき、重いフライをロングキャストしなければならない状況がありました。右からの強い風の中でたいへん苦労しましたが、地元のフライフィッシャーはバックキャスト・プレゼンテーションでいとも簡単にキャストします。また、湖などでシューティングヘッドを使用する場合も非常に有効です。ニュージーランドのタウポ湖ではトンガリロ川のデルタのドロップ・オフ手前にアンカーでボートを泊めてシューティングヘッドを投げるのですが地元のガイドはうまいものです。

タウポ湖のレインボー


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